コラム

2020/11/06

例年以上に、おめでとう(埼玉・YM)

例年以上に、おめでとう


▼「お」となの祭典がついに開幕--。ことしも優秀建設工事業者表彰式の季節に入った。例年と違う点は、密を避けるために最低限の人数で挙行されている点かもしれない。来賓や随行人が同席できない旨の通知が各所で見られる。人数が少ない分、拍手の音も小さくなり、祝辞を聞ける機会もなくなってしまう。少し寂しい気もするが、コロナ禍では仕方ないのかもしれない


▼「め」でたい式に出席した現場代理人は、栄えある受賞と相まって格好(かっこう)いい。現場代理人たちの精悍(せいかん)な顔を、カメラのファインダー越しに拝見すると、才幹と自信がうかがえる。この点ばかりは、例年と寸分たがわない普遍的な点と言える


▼「で」きが良かった工事が報われる表彰式は、建設業関係者にとって大いに励みとなる。式の目的は「施工意欲の向上」「技術力の育成」などが挙がる。実際に受注者は他社や自身と、切磋琢磨し、より高品質な完成を目指しており、式の効果は計り知れない


▼「と」ても良い傾向にある。表彰式を開催する自治体が増えてきているのだ。埼玉県朝霞市の入札契約課は、2年前に書いた埼玉県鴻巣市の表彰記事を見て、質問を投げかけてきたことがある。当時の担当者は「参考になった。ありがとう」と言ってくれた。そして2年後のことし、朝霞市は初めて表彰式を開催した


▼「う」れしいことは、周りと共有したい。悲しいことは、周りとさらに共有して乗り越えたい。ことしは会場に人が少ないからこそ、出席者は出席できない人の分まで、例年以上に「おめでとう」と受賞者に祝福を伝えてほしい。盛大な拍手とともに。(埼玉・YM)


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