コラム

2020/11/19

家事分担も改革を(茨城・TO)

家事分担も改革を


▼今や女性の7割が働いている。わが家でも例に漏れず共働きである。妻は毎朝慌てて食事の準備や洗濯、身の回りの支度をして出掛けていく。少し早く起きたり、化粧などの時間を減らせないのかと提案してみたが、そういうことでは無かったらしく一喝されてしまった


▼総務省統計局がまとめた9月の労働力調査によると、女性の就業者は2979万人。コロナ禍で減少傾向にあるものの、これは就業者全体の45%を占める。これまであまり気にしてこなかったが、数字で見ると、なるほど通勤時や昼のお弁当の行列に女性が多いのも納得がいく


▼建設業界も週休2日制やICT施工の積極的な導入、女性の雇用促進を積極的に進めている。茨城県建設業協会女性部会が行ったICT建機の試乗体験では、重機の自動化により安全な操作を体験した。別の日に行われた若手技術者と技術職員との意見交換会では、女性が話した「現場には清潔感が必要。洋式で水洗の快適トイレがあるといい」という意見が印象に残っている


▼働き方改革が叫ばれて久しい。労働時間や生産性の向上など分かりやすい部分に目がいきがちであるが、「働きやすさ」という見えにくく定義が難しいものの整備も今後は必要になってくるだろう。就業者全体の約半数で、出産や育児など母親としての面も併せ持つ女性が働けない場所があってはならない


▼仕事に真摯(しんし)に向き合うことは大切。しかし仕事により生活がくたくたになってしまっては、働く意味を失いかねない。生活もまた然り。お互い平和に楽しく暮らしたい。まずは今夜から洗濯と風呂掃除に取り掛かろう。(茨城・TO)


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