コラム

2020/11/25

冬の準備が着々と進む(新潟・YY)

冬の準備が着々と進む


▼北から雪の便りが続々と届く。新潟県内では、冬の風物詩となった消雪パイプの点検が着々と進んでいる。北陸地方整備局管内の国道事務所は「道路雪害対策支部」を設置。各自治体でも相次いで除雪出動式開き、道路の除雪体制が整っていく


▼2019・20年の冬は記録的な暖冬、少雪となった。日常生活を送る上では雪が少ないほど喜ばしい場面が多い。半面、冬のスポーツを楽しむ人、雪関連で収入を得ている人などは大変だっただろう。冬場の道路除雪に携わる建設業者の中には除雪売上の落ち込みが経営に影響を及ぼしたところもあった


▼気象庁の予測によると、夏から続くラニーニャ現象が今後冬にかけて続く可能性が90%。春まで続く可能性が60%とのこと。ラニーニャ発生時、日本付近では気温が低くなる傾向があり、20・21年の冬は新潟県をはじめとした日本海側で雪が多くなる可能性が高い。除雪に携わる人には気になるニュースだ


▼今冬の除雪は大雪への不安だけではなく、新型コロナウイルス感染症への対策も気掛かりだ。除雪車両には一般的にオペレーターと助手の2人が搭乗するため、車内で3密状態が起こり、待機場所でも密となりやすい。密を避けるため、待機時の分散配置や除雪機械内での仕切り板設置、フェースガード着用などの対策が検討されている


▼雪は多すぎても少なすぎても生活・仕事に大きな影響をもたらす。そこへ、経験したことがなかった新型コロナが加わったことで例年以上に万全な準備が必要となる。ラニーニャの影響から雪に対する早めの対策が求められている。そろそろ冬用タイヤの準備をしよう。(新潟・YY)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら