コラム

2020/11/26

助っ人が鍵を握る(山梨・TH)

助っ人が鍵を握る


▼わが愛する巨人軍が2年連続47度目のリーグ優勝を決めた(1リーグ時代を含む)。原辰徳監督にとっては9度目の優勝で、3度目の連覇達成はセ・リーグ初の快挙となった。子どものころから巨人軍を応援し続けているが、その中でも「助っ人外国人」の存在を忘れてはならない


▼巨人で言えばウォーレン・クロマティ氏が有名で、今季からはアドバイザーに就任している。現役の選手では今シーズンに楽天からきたゼラス・ウィーラー選手。味方が得点すればベンチから身を乗り出してはしゃぎ、安打を放てば満面の笑みを浮かべて喜ぶ。登場曲の「ハクション大魔王の歌」はついつい口ずさんでしまう。プロ野球にとって外国人選手は、どの球団でもチームを優勝させる必要不可欠な存在になった


▼一方、外国人を必要としているのはプロ野球だけではない。人手不足に悩まされている建設業界も同様だ。山梨県が開催した「外国人留学生合同フェア」には、建設業2社を含む18の企業が参加し、7カ国以上で53人の留学生が熱心に各企業のブースで担当者の話を聞いていた


▼ある建設業者は「国籍もスリランカや中国、ベトナム、ネパールなどで優秀な学生が多い」「すごく熱心でレベルが高く感触がいい。当社のビジネスに貢献できそうな学生もいた」と感想を述べた


▼多くの外国人にとって「壁」とも言える日本の文化。言葉や食事といった生活面などもそう。これら全てのことを肯定し、毎日吸収しようと懸命に努めた人は、どの業界でも活躍できる。わが国にとって優秀な外国人労働者を採用した企業が生き残れるのではないか。(山梨・TH)

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