コラム

2020/12/03

理想の住まいを求めて(埼玉・YF)

理想の住まいを求めて


▼妻と将来の住まいについて話し合う機会があった。といっても資金にあてがあるわけではなく、こうだったらいいなという、ただ願望を垂れ流すものだったが。妻がしきりに推すのがキャットマンションと呼ばれるものだった


▼ただのペットが飼育可能というだけの物件ではなく、吹き抜けを利用して整備されたキャットタワーや、ところどころに備え付けられているキャットステップなど、猫のための良好な飼育環境が整えられている。自宅には猫が2匹いるが、2DKの賃貸では窮屈な思いをさせているのではないかと心配になることがある。将来の目標として「有り」だと思った


▼将来的な住宅選びは非常に難しい。住む場所もそうだが「持ち家」か「賃貸」かという議論もある。そして価格相場。自分の人生を左右する、重要な投資だというのに、適正価格が素人目には分からない


▼時代の精神性にも左右される。かつては「一国一城の主」という価値観もあったが、ライフスタイルの多様化で、それも薄れてきている。住居を定めず、ビジネスホテルなどを転々として、ノマドワークで生計を立てている人たちだっている。コロナ禍を鑑み、郊外の住み良い戸建て住宅を求める動きもある。時代の価値観は混然とし、何がベストかは判然としない


▼大切だと思うのは、自分の中に選ぶ「軸」があるかどうかということ。生涯にわたり打ち込みたい仕事、大切にしたい家族、熱狂できる趣味。何か一つあれば、人生のいかなるステージに足を踏み入れたとしても、後悔はないはずだ。自分の「軸」にはかわいい猫ちゃんたちがいる。(埼玉・YF)


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