コラム

2021/01/14

マスクが当たり前の時代に(群馬・KO)

マスクが当たり前の時代に


▼新型コロナウイルス感染症の感染対策として、すっかり根付いたマスク着用の習慣。どんな場所であっても着用が求められ、うっかり忘れてしまえば、買い物や食事すらできない日々が当たり前となってしまった


▼最近では一般的な白いマスクだけでなく、カラフルなものや人気アニメのキャラクターが着用している衣装の柄が施されたものを身に着ける子どもたちの姿もよく見かける。ほかにもスーパーコンピューター富岳の研究成果をもとに、飲食中に飛沫(ひまつ)が飛ばないように特化したメガネ型のフェイスシールドなど、さまざまな種類のものが開発されている


▼しかし完全に透明なマスクが開発されない限り、コミュニケーション不足による弊害も出てくる。顔の半分が覆われているため、相手の表情から気持ちをくみ取ることが困難だからだ。乳児は親の表情を見て喜怒哀楽の区別を学習すると言われており、小学生も相手の感情を表情からくみ取り、自分がどう振る舞うかを学ぶという


▼とある役場で、他の市町村役場職員の方々と比べ、あいさつの声が大きく明るい印象を抱いていた職員がいる。コロナ禍が始まりマスクをしていてもその印象は変わらず、不思議に感じていた。その理由は何かと考えると、会釈も同時にしているからだと気付いた。この役場を訪れるたびに、歓迎されている気持ちになり、その日は一日気分良く過ごすことができる


▼情報通信技術が普及し、人と人とのコミュニケーションがうまくいかないことも多い時代。自分の感情を上手に伝えられるよう、身振り手振りを加えるなどの努力がより一層、求められる。(群馬・KO)


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