コラム

2021/01/28

直接対話の利点(山梨・TH)

直接対話の利点


▼年末年始のあいさつ回りについて少し悩んだ。訪問は迷惑ではないのかと。ただ今後の人間関係を円滑にすることも大事だと思い、3密を回避しつつ、短時間で行っている。訪問先では「お茶あるいはコーヒーでも」と勧められることが多い。大変ありがたいが、数件訪問すればお腹がパンパンになる。社長さんとは、業界団体や公共事業の話題で盛り上がる


▼先日は「うだつが上がらない」の「うだつ」が建築用語であることを知っているか聞かれ、知りませんと答えると自信満々で話し始めた。言葉の意味は、出世ができない、収入が上がらないことだと思うが、建築用語であることは知らなかった


▼うだつとは、屋根の骨組みの一番高い所(つまり三角形の屋根の頂点)から左右に伸びる横木を棟木、底辺部分に当たる横木を梁と言い、この梁の上に立てて棟木を支える短い支柱が「うだつ」。社長さんは「大きな棟木によって頭を押さえつけられている(上へといけず、昇進できない)という意味だよ。ことしはお互いにうだつが上がる1年にしよう」と話した


▼取材先では工業高校の先生と話す機会もある。コロナ禍で民間企業よりも公務員志望が目立つという。そのほかに「生徒とのコミュニケーションが難しい」「大学進学や専門学校、就職など、どの選択を勧めて良いのか分からない」と悩んでいる。生徒とのフェースツーフェース(直接対話)の時間があらためて必要だと話す


▼各企業のテレワーク化が進むが、現時点では実際に会うことで得られるメリットの方が大きいと感じる。いろいろなことを考えながら毎日仕事に励んでいる。(山梨・TH)

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