コラム

2021/02/11

唯一無二の輝き(新潟・HT)

唯一無二の輝き


▼プロ野球は2月に入り、各チームがキャンプイン。新たなシーズンに向けて始動した。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で遅れてしまったが、ことしの開幕が待ち遠しい。趣味で続けている草野球のシーズンの開幕は、まだまだ先の話だが、動き出しまで待てずに、オーダーメイドで新しいグラブを注文した


▼グラブを代えただけで守備が上達するものでもなく、他人や興味のない人には、同じものにしか見えないだろうが、他にはない自分だけの一点物である所有感は何物にも代え難い。当分の間は、実際にグラブをはめる機会も無いものの、新シーズンの楽しみが増えた


▼建設事業は全て受注生産、オーダーメイドであり、同じものは一つとしてない。県内の道をテーマにしたフォトコンテストが開かれ、一般をはじめ学生などから多くの作品が集まった。いずれも本当に県内の道かと疑うような作品ばかりであり、写真の題材とされた道には、それぞれが違った表情を見せていた


▼普段は、当たり前に通っている道でも、それぞれまったく違う表情が見えたのは、地域や気候、ニーズ、機能などの条件により作られたものだからだ。同じものがない唯一無二だからこその輝きである。普段は何気ない道でも焦点を当てることで魅力が生まれる


▼ドライブやツーリング、散歩などは、目的地だけではなく、移動の手段や過程にも重要性を置くことで見えてくるものがある。オーダーメイドの輝きはすぐ近くにあるものだ。フォトコンテストの審査員長を務めたプロカメラマンは言った。道を楽しむと書いて「道楽」であると。(新潟・HT)


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