コラム

2021/03/04

身近な場所で新たな発見を(長野・RM)

身近な場所で新たな発見を


▼昨年は一度も県外へ出掛けることができなかった。大学生になってから、少なくとも毎年1カ所は行ったことのない場所に行くことを恒例としていた身からすると、とても寂しく感じた。休みの日は家にこもり、テレビを見たり映画を見たりするのも楽しいが、どうしても外へ出たくなる


▼そこで、遠出ができない分、近場へ出掛け、地元を開拓することを始めた。今まで通勤などで何となく通っていた道も、意識して周囲を見ると景色がまるで違う。昔からずっとそこにあったであろうお店、反対に比較的最近できたであろうカフェなど、さまざまな発見があった


▼長年住んできた地域だからこそ、新しい発見には心が躍る。次の休みにはあそこのお店に行ってみようと思ったり、他にも何かできていないかなと、さらに新しいものを探したりと、とても充実した休日を過ごせるようになった。遠出ができなくても、十分新しいものを見つけ、ワクワク気分が味わえるのだと感じた


▼確かに旅行で県外や国外に行けば、その地域にある楽しさ、面白さを感じることができる。しかし、遠出をしなくても、自分の住んでいる地域にも新しい発見はたくさんあり、見つけたことへの喜びや面白さもある。今までは遠出で感じてきた興奮が、こんなにも身近で感じられるとは、なんともったいないことをしていたのかと後悔もした


▼なかなか旅行に行けない今だからこそ、身近な場所で今まで見えなかったものが見えるかもしれない。少し見ていないだけで変わっているものもあるかもしれない。コロナが収まらない今だからこそ、ぜひ近場へ出掛けてみてほしい。(長野・RM)


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