コラム

2021/04/27

日課を通して感じる四季(茨城・AS)

日課を通して感じる四季


▼出勤前はランニングをするのが日課になっている。走っていると頭の中が整理されていくのが心地よい。季節の変化を感じられるのもランニングの良いところ。春は桜の花が舞い散る中を駆け抜け、夏には太陽をたっぷり浴び、汗を流して気分爽快。色付く柿の実を見て秋を感じ、冬になると寒さに鼻がツンとしながらも日が昇るまでの時間を独り占め気分


▼きれいに整備された道を走ると周りの風景が自然と目に飛び込んでくる。亀裂や段差があるとつまづかないように気を付けながら走ることになり、せっかくの景色を楽しむ余裕がなくなってしまう。舗装された道を走ると、四季折々の街の風景を堪能できる


▼思えば、工事現場で季節を感じることもある。湿度が高い夏、特に雨上がりには遠くにある投光器の明かりが、ぼんやりと柔らかい光に見える。寒い時期になるとピンと張りつめた空気のせいか目に入る光が鋭く感じられる


▼工事をしている人の様子も季節ごとに変化する。暑い日でも安全のため長袖を着用する彼らの服には小さな扇風機が付いている。一段落すると、自販機で買ったばかりの冷たい麦茶を片手に、点々とする木陰で小休止。冬は暖かそうな厚手の上着を羽織り、白い息を吐きながら作業を進める。そばに置かれた飲み物には「あったか~い」の文字


▼いつも走るコースではときどき舗装整備が行われる。新しい道に生まれ変わったとき、今までとは違った風景に出会えるのが楽しみだ。そういえば、現場作業をする人の服装がだんだん薄着になってきた。桜の花は散り、葉の緑が目に映える。もうすぐ夏の入り口が見えてくる。(茨城・AS)

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