コラム

2021/04/28

山梨から全国へ(山梨・TH)

山梨から全国へ


▼新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が山梨県を含む全国に発令されてから約1年が経過した。当初はもう少し緊張感があったが、コロナ慣れで心に油断が生まれてしまった影響で、感染状況は増加傾向にある


▼先日、久しぶりに昼食を飲食店で食べたが、飛沫(ひまつ)防止用のアクリル板だらけで違和感があった。こればかりは仕方がないが「グリーン・ゾーン認証」の施設だったため、安心して楽しめた。同認証は山梨県がコロナ感染防止策を講じた事業者への「お墨付き」。ただ具体的に制度の内容を知っている人は少ないだろう


▼県は新たに計214の飲食店や宿泊施設などを認証したと発表(4月16日現在)。これで認証施設は計4871施設に上った。内訳は飲食業3792施設、宿泊業1023施設、ワイナリー49施設、酒蔵7施設。まず申請を提出した施設に県の調査員が直接足を運んで、感染症予防対策をチェックする。その結果、来館者、従業員、施設の細部にまで設けられた厳しい基準をクリアした施設のみに認証マークを発行する


▼良い点は業種ごとに感染予防対策が異なるところだ。例えば宿泊業は来館者と従業員の感染症予防、施設および設備の衛生管理の徹底、感染者発生に備えた対処方針―など


▼県は先日、一部店舗を抜き打ちで緊急点検を行う考えを示した。座席の間隔や換気扇の排気量計測を実施し、再度気を引き締めるもの。残念ながら認証施設で感染者が確認されたが、県は素早く制度の見直しを図った。人口が少ない県だからできる対応だが、全国どこに行っても安心して施設を利用できるようになってほしい。(山梨・TH)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら