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働き方改革の指標(新潟・KW) 2021/05/29
働き方改革の指標
▼道路の白線を引く施工現場で働いていたことがある。とある工場で駐車場の白線を施工する日があった。アスファルト舗装や白線施工の進捗(しんちょく)は天気に大きく左右される。横断歩道や駐車場の白線で使用される溶着式の線引きでは、高温になった塗料を「乾いた」舗装の上に引く必要があるからだ。工場の現場は前日に大雨が降り、ところどころ水たまりが出来ていた。その水をモップで吸い取る
▼ある程度水気が無くなったら次はガスバーナーに火を付け、舗装をあぶる。少量の雨ならバーナーを使い、乾かしながら白線を施工することも可能だと聞いた。その日はかつてないほどバーナーを使用した
▼白線の施工は多々ある建設工事工程のうち最後に行う。それまでの測量設計、基礎工、建屋工などで少しずつ遅れが生じていても、確実に工期に間に合わせる。工事数自体が少ない小規模事業者にとっては依頼を断る理由がない
▼故に下請けする業務は工期が間近のものが大半だった。天気次第では間に合わない可能性もある。一日に何回も天気予報の雨雲レーダーを見る。一瞬でも晴れ間が出る時間帯があればそのわずかな時間帯に賭けて何十kmも移動し全力で施工する
▼どんな状況でも工期を順守する、そのスタイルで多くの下請け業務を受注してきた会社だった。現場の中心は50~60代のベテラン。多くのことを教わった。その会社を退職して何年にもなるが、当時の上司たちは元気に働いているだろうか。働き方改革が難しい工種だ。道路の舗装・メンテナンス事業者の労働環境の改善状況が、建設業全体の働き方改革の指標になると思う。(新潟・KW)
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