コラム

2021/05/11

変わる生活様式(東京・YK)

変わる生活様式


▼先日、隣家のご主人が土地を売り払い、引っ越すとあいさつに来た。田舎に移り、のんびり暮らすそうだ


▼総務省がまとめた2021年2月の住民基本台帳人口移動報告によると、東京都からの転出者は、8カ月連続で転入者を上回る転出超過となった。これは新型コロナウイルス感染症対策で首都圏4都府県での緊急事態宣言が発令されたことによるものと見られている。具体的にはテレワークの拡大で広い家を求める人やコロナ禍で安い家賃を求める人が増えたという。東京都で4月12日に「まん延防止等重点措置」が適用された3日後、小池百合子都知事は「通勤を含め、エッセンシャルワーカー以外の方は可能な限り、東京へ来ないで」と訴えた。現在、再び緊急事態宣言の対象地域となっている


▼昨年からテレワークやオンラインによる会議、講習等に取り組み、実施している企業等が増えている。数年後になると思われていた新しい働き方がコロナにより加速度的に進んでいるのは事実。そして前述のように生活様式にも変化を与えている


▼テレビのインタビューで、この4月から大学生になり、広島県から東京に出てきた男性が既に実家に戻ろうと思っていると語っていた。授業は全てオンラインなので、家賃の高い都内に居る意味がないからだという。入学したものの、学校に行くことも無く、友達もできていないそうだ


▼建設現場では全ての作業をリモートで行うことは難しいが、ICTは確実に進歩している。デジタル化が進み、安全性も向上している。ただ人間関係が希薄になると思うと、古い世代としては寂しく感じてしまう。(東京・YK)


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