コラム

2021/06/08

超小型車の進歩に期待(山梨・SA)

超小型車の進歩に期待


▼今後の地球環境負荷軽減や石油資源問題などを見据えてか、自動車業界で電気化という著しい変化が見られる。トヨタ自動車は超小型の電気自動車C+pod(シーポッド)を発表した。まだ一部の官公庁など限られた利用状況だが、一般発売される来年度には街中で走行する姿を見ることができそうだ


▼車両は車幅が1290㎜、全長2490㎜、全高1780㎜の2人乗り。車のサイズから小回りが利いて駐車も小スペースで済み、狭い道もスイスイ。現在の一般道路が急に広く感じられそうだ。内部にUSB端子や外部に電力を供給可能な機能も備わり、停電や災害発生時の利用にも期待できる


▼試乗の様子を動画で見ると、平地や下り坂は快適な運転が楽しめるようだ。しかし急な坂道では速度は緩み、まだ苦手のように見えた。走行可能距離は約150㎞と限りがあるため、ある一定の限られた範囲区域を走行したり、巨大アトラクション内を移動する乗り物にも利用できるだろう


▼電気自動車は現在のガソリン車とは違い、排気ガスを出さないことや騒音防止といった地球環境に優しいところが大きなメリット。その半面、動力となる電力の増強や充電供給場所の確保、充電時間の短縮といった部分が、今後の普及に向けた開発の鍵だろうか


▼昨今はキャンプ人気などによってキャンピングカーの購入や、ベース車両をもとに改造する人も多いと聞く。近い将来、車両に十分な電力が確保されて電気化できたとしたら、住むことはもちろん、移動式の災害拠点施設やオフィスとしても利用できるかもしれない。今後の技術動向に期待したい。(山梨・SA)

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