コラム

2021/06/19

十分な休憩でいい仕事を(茨城・TO)

十分な休憩でいい仕事を


▼外での仕事が多い人には気になることしの夏の暑さ。日本気象協会が発表した2021年の気温傾向によると、平年並みから厳しい暑さが大半を占める。熱中症傾向を見ると、6月は埼玉県と山梨県で「警戒」ランク、7月~8月にかけては、関東内陸部や山梨県で「厳重警戒」。日によっては「危険」ランクになるようだ。熱中症対策が欠かせない


▼学生時代の部活動にて「水飲み禁止令」が出ていたのを思い出す。腹に水がたまると走れなくなる、飲むと弱くなるという謎のルールによって、疲れや喉の渇きを根性で乗り越えるというものである。その中でも全員が隠れて飲んでいたのも今となっては時効であろう。若さと古き良き時代のなせる制度だったと思う


▼日本サッカー協会では、熱中症対策として全世代での「飲水タイム」を16年から導入。試合を止めて、前後半の中ごろに1分間で選手全員が水を飲めるようになった。加えて「クーリングブレイク」として、ベンチに戻って日陰に入ったり、氷で体を冷やすことも推奨している


▼選手の体調維持やパフォーマンス向上以外にも「小休憩」は有効とされている。試合が一時止まることで、選手・監督間とのコミュニケーションが取りやすくなるなど、作戦タイムとしての役割も果たしている


▼仕事や試合に向かう「熱さ」を持つことは大切だが、「暑さ」は過去とは明らかに違ってきているはず。今では水を飲まずにやっていけるほど、若さや体力に自信は無い。過信は禁物である。無理なく適度な休憩・クールダウンを行うことで、効率的にきょうも無事故・無災害で取り組みたい。(茨城・TO)


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