コラム

2021/07/08

全部つながっている(新潟・YY)

全部つながっている


▼高校生の姪(めい)とのとりとめのない話の中で、彼女から「ウッドショック」の話題が出た。心配になるような出来事が身近にあったらしい。この問題は10代の関心事にまでなっているようだ


▼輸入木材の高騰による需要逼迫(ひっぱく)「ウッドショック」。ハウスメーカーや中小工務店に大打撃を与え、住宅価格が値上がりしつつある。木材流通の一番下流となる消費者にも大きな影響をもたらしかねず、誰もが無視できない問題となっている


▼輸入木材の高騰で国産材に注目が集まるが、簡単に増産はできないようだ。日本は国土の7割が森林でありながら木材の自給率は34%ほど。安価な輸入材に引っ張られ、国産材の価格が落ちたことで採算が取れず林業が衰退していった歴史がある


▼車載のワンセグでNHKニュースを聞きながら通勤している。後番組の連続テレビ小説『おかえりモネ』を聞くことも多く、映像を見ることはできないが、おおまかな筋が分かる程度で楽しんでいる。スタートから2カ月ほど。現在は主人公の百音(ももね、愛称モネ)が高校卒業後、森林組合で働きながら気象予報士を目指し奮闘中。ドラマではモネを通して林業を取り巻く問題がクローズアップされることも多く、また山を豊かにすることが海(漁業)に良い影響を与えていること、大雨の際は山が水を蓄え天然ダムの役割を果たしていることなどが分かりやすく織り込まれている


▼時を同じくして新潟県村上市で岩ガキ漁のニュースが報じられた。山形県境の朝日連峰から流れ込んだミネラル豊富な水で育ち濃厚で美味とのこと。海と山はつながっていることをあらためて実感した。(新潟・YY)


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