コラム

2021/09/08

まずはトイレから(新潟・TH)

まずはトイレから


▼外出した際に、よく我慢していることがある。トイレだ。どうしてもトイレに行きたくても公共トイレは汚い、臭いイメージがあるのでできるだけ入らないようにしている。快適そうなトイレを見つけるまで一苦労だ


▼だが、こんな公共トイレなら利用してみたい!と思うトイレが渋谷区に次々に設置されている。日本財団が展開する「THE TOKYOTOILET」。誰もが快適に使用できる公共トイレを設置するプロジェクトで渋谷区の17カ所の公共トイレが世界で活躍する建築家やデザイナーによって、新しく生まれ変わっている。各トイレはデザイン性に優れているだけでなく、誰もが気持ちよく利用できるよう、車いすでの利用やオストメイト用の設備なども完備


▼建築家の坂茂氏がデザインしたトイレは外観が透明なカラフルなボックス。鍵を締めると不透明になるガラスの外壁で作られており、トイレに入る前に中が綺麗(きれい)かどうか、誰も入っていないかを事前に確認できる心遣いが詰まったトイレだ


▼またクリエイティブディレクター佐藤カズー氏が手掛けたのは、ボイスコマンド式トイレ「Hi Toilet -手をつかわないトイレ」。その名のとおりドアの開閉から便器の操作など全ての動作を声で指示する仕組みとなっている。コロナ禍の今、まさに理想的なトイレではないだろうか


▼建設現場も負けていない。一昔前は建設現場のトイレもイメージが悪かったが、今では男女ともに快適に使用できる「快適トイレ」の設置が多くの現場で導入されている。トイレが変われば建設業のイメージも変わるはず。まずは快適なトイレから。(新潟・TH)


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