コラム

2021/09/28

ふるさと納税でコラボを(埼玉・TK)

ふるさと納税でコラボを


▼ふと気になり、地元である北海道釧路市の2021年度当初予算を見てみると、面白い試みが行われていることが分かった。町おこしの一環として、ふるさと納税を活用しアニメ作品とタイアップするのだという


▼対象は『邪神ちゃんドロップキック』という作品。これまでに2シーズンが放送されており、20年10月には新シリーズの製作が発表された。製作に当たっては、釧路市をはじめとした4つの自治体とのコラボレーションを実施。本編とは異なる番外編として、それぞれの市を舞台にした物語が描かれる予定だ


▼試みとして面白いのが、コラボに際し、ふるさと納税を大いに活用しているという点だ。市を舞台にした番外編を製作するためには、自治体ごとに設定された目標の製作費をふるさと納税で集めなければならない。例えば釧路市の場合、製作費3000万円をふるさと納税で集めることに成功すれば「釧路編」の製作が決定する、という仕組みだ。納税者には、返礼としてアニメとコラボした釧路市の名産品が贈呈される


▼ふるさと納税は、近年注目を浴びている制度だ。釧路市と「邪神ちゃん」が行った方法では、地元の人だけでなく作品のファンからもふるさと納税を集めることができる上に、返礼品として釧路の名産品を宣伝できる。町おこしの新しい形を提示したと言えるだろう


▼釧路市は、ことし3月までに目標の製作費を集めることに成功。めでたく「釧路編」の製作が決定した。放送日は22年7月以降とのこと。興味がある方はぜひ、作品と合わせて舞台となる釧路市の街並みも楽しんでいただきたい。(埼玉・TK)


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