コラム

2021/10/30

イメージアップを目指して(茨城・RN)

イメージアップを目指して


▼ことしの都道府県の魅力度ランキングでは、茨城県が再び最下位となった。7年連続最下位から脱出した昨年からの転落。周囲の地元民に聞いてみると「中途半端な順位ならば、いっそ最下位の方が話題性がある」という声が多い。冷静な反応だ


▼茨城に移り住んで3年が経過した。毎日通勤しながら「こういう生活がしたかったんだよな…」としみじみ。移住して良かったという気持ちは変わらない。「いいんだよ、茨城県の魅力は私が知ってるんだから」と思いつつも、やはり好きな県に上位へ到達してほしい気持ちもある


▼建設業もイメージアップに努めている。特に男性の職場という印象が強かった建設業界だが、最近では工事現場で女性の姿を見掛けることが珍しくない。県建設業協会では女性部会「建女ひばり会」が発足し、9月で2周年となった。現場見学会や研修会などの活動で女性の活躍を後押ししている。実際に業界で働く女性に話を聞いたところ、外から受けた印象とはだいぶ異なっていた


▼とある企業の社員は「経験と勘が物を言う職場と思われがちだが、実際は最先端の技術が多く使われている」と話す。中には「資格を取得すれば確実にステップアップが目指せる。手に職という点で、むしろ女性にはおすすめ」と語る社長もいた


▼茨城県も建設業も内にいる人が感じる良い点が、外からは見えづらいのかもしれない。自分だけが知っていれば良い、ではなく、積極的にPRしていくことがイメージアップ、魅力度アップにつながっていく。記者として情報発信を常に心掛け、その一助となりたいと思う。(茨城・RN)

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