コラム

2021/10/27

戦力外通告の季節(山梨・TH)

戦力外通告の季節


▼プロ野球のドラフト会議が今年も行われた。当日はひいきにしている球団が、どのような選手を指名したのか非常に気になる。入団して来年活躍すればわが子のようにうれしいし、活躍しなければ別の選手を取れば良かったと残念がる。勝手なものだ


▼プロスポーツは本当に厳しい世界。指名された球団に入団する選手もいれば反対に球団を去る選手も出てくる。球団が選手に来季以降は契約を結ばない旨を通達する、いわゆる「戦力外通告」である。今年の通告期間は第1次期間が10月4日から11月5日までで、その後はクライマックスシリーズの全日程終了後に第2次期間が設定されている


▼一番つらいのがニュースなどで戦力外通告された選手が記者会見で涙を流すシーン。過去の調子が良い映像が流れると、いろいろな思い出も一緒にフラッシュバックしてくるのが不思議だ


▼そう言えば、一般企業に勤務する友人も、冗談だと思うが「今年は戦力外通告されそう。なぜなら有力新人が入ってくるから」と不安がっている。戦力外通告が普通に使われる言葉になってきたのか。プロ野球の世界では戦力外通告後には「後に育成選手として球団と再契約を結んだことが発表されるパターン」「これからトライアウトなどを受け新天地を探す」「ユニフォームを脱ぐ」などのさまざまな選択肢がある。わずかではあるがチャンスも残されている


▼ドラフト入団時には当然、戦力外になることをみじんも考えていない。しかし、プロ野球選手の期間は短いが人生は長い。前向きにいろいろなことにチャレンジして悔いを残さないプロ野球人生を送ってほしい。(山梨・TH)


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