コラム

2021/11/19

粘り強さにあやかって(山梨・SA)

粘り強さにあやかって


▼最近、年齢の影響か食事の面で小食になりだした。今まで食べていたおいしい食材も、従来のものより量を減らす傾向の食事が続く。読者の中にも、ふと思い当たる方も少なくないのでは。今は胃袋に適したメニューを慎重に選ぶという日々に直面している


▼冬に移り変わる影響からか、コンビニエンスストアで販売するお弁当も温かいものが並び始めた。街では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、外食することに対して控え目な感じがあり、これぞ鉄板と言える好みのメニューにはまだありつけそうにはない。昼は豪快にスタミナを体に注入したいところだが、自身が主に食すのはコンビニエンスストアで売られている渋い「冷やしとろろそば」が多め


▼店によっては刻んだオクラや半熟卵が添えられたりと健康面への工夫もあり、とろろが持つ甘さや胃にもやさしい栄養バランスがお気に入り。食後もさっぱりしていて、血流の悪さを改善してもらっている感じだ


▼しかし、季節の変化は時に非情なもので「冷やし」という名の運命なのか、店の棚から姿を消しつつある。ことしは暖冬のせいか、まだとろろそばが並ぶ貴重な店を見つけては、安堵の時間を楽しむ。寒い時期に冷たい麺類が店頭に並ぶことはなくなるため、仕方がないと諦めよう


▼師走の足音が近づき、もうすぐ寒い冬を迎える。お目当てのそばとは来年夏までのお別れになるが、県内には「麦とろ飯」で有名な店もある。こんな時代には、とろろのような粘り強さも必要。それにあやかり、コロナ禍が明けたらぜひとも胃袋を満たしに行きたいところだ。(山梨・SA)

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