長野市は長沼地区河川防災ステーション整備事業における複合施設の建設について、実施設計および地盤調査業務を一般競争入札で発注する。9月補正予算案に0市債を活用した債務負担行為で、5691万円を措置している。
補正予算案が可決されていないため、公告の発注時期や業務の履行期間などは明らかにしていない。
複合施設は長沼支所や交流センター(水防センター)、分団詰所の機能を集積。災害時には活動拠点として、また平常時には防災訓練や防災学習の場としても活用する。21年から施設の機能について住民と共に検討するワークショップを開催し、2階建て、延べ約1080㎡(1階約750㎡、2階約330㎡)とする建物の内部レイアウトをまとめている。27年度末の竣工、28年度の供用開始を目指す。
補正予算案には(仮称)長沼総合市民センター整備工事設計等業務委託事業支所分に1138万2000円、水防センター分に1707万3000円、交流センター分に2561万円、消防団詰所分に284万5000円。
同ステーションは東日本台風災害の教訓を踏まえ、災害時の緊急復旧活動に必要なコンクリートブロックなどの資材を備蓄するとともに、災害時の活動拠点として建設する。敷地内は資材備蓄エリア、土砂備蓄エリア、複合施設エリアに区分け。全体の敷地面積は約3万4400㎡を見込む。設計は建設技術研究所(東京)が担当した。
資材備蓄エリアにはヘリポートも設置。土砂備蓄エリアや法面は張芝等を想定している。2つのエリアの敷地面積は約2万7000㎡。