長野市落合橋の架替事業を進める県長野建設事務所は、既存橋梁の撤去にかかる設計業務を10月上旬にも公告する。18日の県建設工事請負人等選定委員会で入札参加資格を決めた。入札方式は総合評価落札方式(技術者実績等簡易型)。入札参加基本要件は建設コンサルタント(鋼構造及びコンクリート)、県内本店または営業所、所属技術者3人以上。発注規模は税込み予定価格3000万円以上。履行期間は約450日(債務負担行為設定済)。
同種実績要件で「橋梁予備設計または橋梁詳細設計(新設または拡幅)または橋梁撤去設計(いずれも橋長100m以上)の実績」を求める。また技術者要件で、管理技術者と照査技術者にそれぞれ技術士建設部門(鋼構造及びコンクリート※照査技術者は科目指定なし)、認定技術管理者(鋼構造及びコンクリート)、RCCM(同)のいずれかの配置を求める(兼務不可)。総合評価の評価項目は9月25日の県総合評価技術委員会で決める。
業務名は「令和7年度国補道路改築(道路メンテナンス)事業に伴う設計業務」(長野市落合橋(6))。
主要地方道長野菅平線に架かる既存橋は1966年に架設。橋長は940.9m。老朽化に加え、今後新設される上信越自動車道若穂スマートインターチェンジと長野市街地を最短で結ぶアクセス道路になることも踏まえ、2022年度に橋梁架け替えを含む道路改築事業を新規事業化した。この時に示した完成予定年度は30年度(事業期間9年)、事業費は180億円(うち橋梁分100億円)。事業内容は橋梁架替工L1700m×W6.5(16)m(うち橋梁部L960m×W9.5(19)m)。新橋は既存橋の約50m下流に設置する。新橋の詳細設計は八千代エンジニヤリング長野事務所(長野市)が担当。
年間発注計画には本年度、業務10件の見通しが示されており、これまでに測量、設計、地質調査合計7件を発注している。未公告なのは今回の橋梁撤去設計と地質調査2件(落合橋(1)、同(2))。