2005/09/02
国交省渡辺和足河川局長就任会見
安全で魅力的な川づくり
渡辺和足河川局長就任会見
国土交通省
国土交通省の渡辺和足河川局長は2日、就任会見を行った。「河川局へは、今回で4回目の勤務。
ただ、最近の河川行政は大きく変わってきているので、初心に帰って取り組みたい。安全で、人にと
っても生物にとっても魅力的な川づくりをしていきたい」と抱負を語った。
近年多発している災害対策については、「予算が厳しいなかで整備を進めるために、重点実施が求
められている。床上浸水や土砂災害への対応に取り組む。また、市民への情報伝達がとても大切だと
思っている。数値だと分かりづらい面もあるので、ビジュアルでの提供が大事」と、ソフト・ハード
の一体性が重要だと説く。
コスト縮減については、前職の関東整備局長時代に、「八ッ場・湯西川ダム整備では、計画作成の
仕方、発注ロットなど、あらゆる面で職員に工夫を求めていた」ことを明かした。その上で、今後も
変わらぬ姿勢で河川事業のコスト縮減に取り組むことを明言している。
ハザードマップ作成については、「市町村支援が大事。地方整備局や事務所に支援組織や窓口を設
けており、今後、都道府県とも連携しながら進めていきたい」と、前向きな姿勢を示した。