2005/09/08
東京都大橋環境局長
後世に誇れる改善を
大橋久夫環境局長インタビュー
東京都
「昭和45年に公害局として発足し、35年。先人たちの努力によって、これまで環境行政は大きな実
績を残してきた。国に先駆けて対策を講じ、後世に誇れるような環境改善に努めたい」と抱負を語る
のは、7月に東京都環境局長へ就任した大橋久夫さん。
「環境問題に決め手はない。一人一人の意識が大事。今、環境はビジネスチャンスにもなっている
」と、民間の知恵にも大きな期待を寄せている。
重要課題のヒートアイランド対策については、「都民生活に深刻な影響を及ぼしており、『熱汚染
』ともいえる。保水性舗装、緑化などの対策を進めている。現時点で特効薬は見つからないが、着実
な一歩の積み上げが大切」と、中長期的な視点で対策を推進している。
アスベスト対策に関しては、「東京都は平成元年から対策推進会議を設け、取り組みを行っていた
。今回、その対策を徹底するために、体系的な取りまとめを行った。それに基づいて、解体時の飛散
防止対策、都有施設のフォロー調査などを進めている。調査結果は今月中に、各局から環境局へ報告
される」という。
趣味はゴルフ。また最近は、よくプールに足を運ぶ。お勧めの一冊は、「カサンドラのジレンマ」
(アラン・アトキソン著)。これからの地球をどうすべきかという、「環境問題の教則本」だ。