2006/07/18
国交省谷口技監就任会見
「未来志向で」
谷口技監が就任会見
国土交通省
国土交通省の谷口博昭(たにぐち・ひろあき)技監は14日、就任会見を開いた。谷口技監は「未
来志向でやっていきたい。国土交通行政は幅広いが、安全・安心が基本。危機管理、陸海空の総合的
な交通体系の確立、観光に象徴されるソフトの施策について、スピード感を持って取り組みたい」と
抱負を述べた。
建設行政については、「(旧建設省の)直営時代と異なり、官民が共にパートナーという認識が重
要。価値観の共有を心がけたい。建設投資は減っているが、業者数は相対的には減っていない。社会
全体が、大きな価値観のもとに、大きな交通整理という流れの中にある」としている。
また、「多種多様な入札制度が試行されている。経営能力と技術力を兼ね備えた会社が勝ち抜いて
いただける制度が重要」と考えを述べた。
総合評価方式に関しては、「直轄工事は進めているが、地方公共団体はこれから。地方公共団体の
トップにわかりやすいリーフレットを作って理解していただくことが重要」と話している。
ダンピングについては、「低入札の問題は、新たに大手でも生じている。安ければいいということ
ではない。将来にわたって質の良いものが担保されているかが重要。不当なダンピングは、一罰百戒
という気持ち」と懸念を表明した。
そして道路特定財源の問題については、「風向きが変わりつつあると感じている。ひとつには、道
路整備の中期ビジョンを出させていただいた。施策ごと、地域ブロックごとの議論の材料として評価
をいただいている」と話している。