2006/07/26
国交省宿利総合政策局長就任会見
一部自治体も入札ボンド
宿利総政局長が就任会見
国土交通省
国土交通省の宿利正史(しゅくり・まさふみ)総合政策局長は入札ボンドについて、一部の地方公
共団体と同時期に試行を開始する考えを明らかにした。26日の就任会見で述べている。
宿利局長は入札ボンドに関して、「秋から、直轄工事の一部と公共団体の熱心なところで導入した
い。新しい制度なので、安定的に進めるためには関係者の習熟が必要。建設業者、発注者、損保や銀
行などの保証主体など。また、段階的に進めることが大切。段階的に進めて見えてくるところを改善
していく」と考えを述べた。
今後の建設産業行政のあり方については、「建設投資がピーク時の6割に落ち込んでおり、大変厳
しい経営環境にあると認識している。また談合、ダンピング、品質、技能者の問題が顕在化しつつあ
る。技術と経営に優れた会社が、厳しい環境の中でも伸びていく市場を整備する必要がある」と話し
ている。
また、「入札談合などの不正行為排除の徹底を、引き続き実施していきたい。基本的な方向は、一
般競争の拡大と総合評価方式の拡充。適正化指針も改正されたので、これから地方自治体にも要請す
る」と述べた。
建設産業政策研究会に関しては、「8月下旬に中間まとめをして、秋以降、行政の必要な作業を進
めたい。また、来年の6月頃に最終的なとりまとめをしたい」と話している。