2006/08/03
国交省渡邊国土計画局長就任会見
成熟社会型の計画を
渡邊国土計画局長就任会見
国土交通省
国土交通省の渡邊東(わたなべ・のぼる)国土計画局長は3日に就任会見を行った。今後の最重点
課題となる国土形成計画の策定について、「楽しみにしている。今までの全国総合開発計画は経済発
展、人口増加による開発中心の計画だった。今回は、成熟社会型の計画を作る。また、国と地方が共
同して作ることになっている。2層(全国計画と広域地方計画)の計画体系。従来は国が中心だった
が、今回は国と地方、産業界、一般国民も大きな役割を果たす。昔の計画は専門家しか理解できない
ものだった。今回はみんなで理解して、庶民的な計画づくりを心がけていきたい」と意欲を示した。
全国計画のスケジュールは、「今年の秋に中間まとめをし、それについて広く意見をいただく。最
終的には、来年の中頃に政府全体の計画として閣議決定する」と話している。
一方の広域地方計画は「全国計画を策定してから協議会をスタートさせ、再来年の中頃にできる。
ただし、1年間で作るのは難しいので、なるべく早く協議してもらうことが必要。正式の協議会は全
国計画ができてからだが、早く準備会を立ち上げて、作業を進めてほしい」と考えを述べた。内容に
関しては「あれもこれもではなく、選択と集中を地域でやっていかなければならない。責任を持って
、主体的、自主的にやっていくことになる」と、各地域ごとの議論に期待感を示した。