2006/08/29
東京都比留間中央卸売市場長就任会見
「課題は築地移転」
比留間中央卸売市場長就任会見
東京都
東京都の比留間英人(ひるま・ひでと)中央卸売市場長は就任会見で、「これまで教育庁での仕事
が多かったので、経験のない分野であり、新鮮な思い。中央卸売市場の仕事の重み、役割の重要性を
実感している。市場を取り巻く環境は変化している。課題を一つ一つ着実に解決していきたい。当面
の課題は、築地の移転。いかに円滑に進めていくか。都民、首都圏全体の市場に対する期待に応えて
いきたい」と抱負を述べた。
築地市場の移転先となる豊洲新市場建設計画は、24年度の供用開始。工事期間に5年を要するた
め、事業手法決定のタイムリミットが迫っている。「PFIの場合はメリット、デメリットの両面が
あるので、導入するかどうか、見極めをしている。もしPFIでいく場合は、今年度の遅くない時期
に方針を出したい」と話している。
豊洲新市場内に整備する千客万来施設については、「イメージが固まりきっていない。豊洲の全体
像がもう少し見えないと、進出する企業も判断が難しい。18年度中に公募するかどうかも含めて、
検討中。民間企業の意向も把握してからスケジュールを詰めていく必要がある」という認識を示した
。
各卸売市場の再編統合に関しては、取り扱い量が減少などの理由から検討が急がれる市場として、
「多摩ニュータウンと松原分場」を挙げている。