2006/08/31
東京都尾田港湾局港湾整備部長
「現場主義でやりたい」
東京都
尾田港湾整備部長
東京都港湾局の尾田俊雄(おだ・としお)港湾整備部長は、就任会見で「問題点も解決策も現場に
ある。将来の展望も含めて現場主義でやっていきたい」と抱負を語った。
港湾局が抱える課題にはフェリー埠頭再編、運河ルネッサンス展開、港景観の形成、大規模地震対
策の推進などを掲げる。こうした施策に対して「現地の状況を把握しつつ取り組む。優先順位を考慮
して19年度予算に事業計画を反映させる」と述べた。また東京港全体の『場の活用』を図り「都民
に目を向けてもらう施策を検討する」と話す。
今後の団塊世代退職による技術者減少を懸念し「工事監督業務など、外注できるものを外注してい
かなければならない。委託範囲を検討する」という。年度内にはモデルを試験的に実施し、19年度
以降につなげる方針だ。また技術研修や技術データベース化も進める。
東京都はオリンピック開催地に名乗りを上げた。「開催地に決定した場合、臨海部ではインフラ整
備が必要。陸上のみならず、水上バスなど海上交通も重要になる」と見込む。
かつては臨海副都心整備で工事事務所長を経験。「毎日ほこりだらけ。土日もなく昼夜を通しての
工事だった。改めて街を見ると感激する」という。
【略歴】
昭和46年入都。臨海副都心建設?有明工事事務所長、港湾局開発調整担当部長を経て7月から現
職。香川県出身。58才。