2006/10/05
国交省渡辺副大臣就任会見
最低制限導入に意欲
渡辺副大臣が就任会見
国土交通省
国土交通省の渡辺具能(わたなべ・ともよし)副大臣は5日の就任会見で、最低制限価格の導入に
意欲を見せた。渡辺副大臣は「個人的な見解」と前置きした上で、「(調査基準価格では)時間と人
手を要するし、徹底的に調べるのは難しい。最低制限価格を取り入れていくことを本気で考えなけれ
ばいけない。そこまで踏み込まないと、ダンピングは排除できない。これから意見を言っていきたい
」と、積極的な姿勢を示した。
今後の社会資本整備については、「厳しい時代だからこそ、国交省の腕の振るいどころがある。予
算が少なくなった今こそ、戦略的に、効率的に。まだまだ工夫するところは沢山あるはず」と語った
。
談合に関しては、「国民の怒りは沸点に達している。指名競争を一般競争にするなど、談合を排除
するための施策をやってきたが、一方ではそういう競争の結果、低価格落札という問題が起こってい
る。予定価格というのは標準的な工法で適正な利益を含んだもの。1件2件ならまだしも、恒常化し
ていくと、社会資本の品質が大丈夫か心配になる」と懸念を表明した。
また総合評価方式についても「十分に機能しているとは思っていない」と話し、ダンピング防止に
つながる改善へ意欲を示した。
【略歴】
昭和39年4月運輸省入省。平成8年10月衆議院議員初当選。17年9月同4期目当選。内閣府
大臣政務官、自民党国土交通部会建設専任部会長などを歴任。65歳。