2007/07/09
下水道事業団石川理事長就任会見
◎「地方公共団体を支援」
◎石川新理事長が就任会見
◎下水道事業団
日本下水道事業団の石川忠男(いしかわ・ただお)理事長は9日、就任会見を開いた。石川理事長
は「地方公共団体の支援をする機関であるという、事業団の原点に立ち戻る。ニーズを汲み取って、
信頼される事業団にしていきたい」と抱負を述べている。
今後の展望については「従来型の官業代行のほか、地方公共団体同士が助け合う相互扶助のナショ
ナルセンター的な役割をしたい。また、第三者機関としての役割もある。維持管理の民間包括委託が
最近広がってきているが、市当局が全部を把握するのは難しいので、第三者のレフェリー役で参画す
る」と語った。
新プロジェクトでは「汚泥の固形燃料化で事業展開を図っていく。またアセットマネジメント(A
M)を地方公共団体に提供していきたい」と述べている。アセットマネジメントについては「耐用年
数になる前に修理し、年数を延ばす。一斉に改築・更新のピークがくるのではなく、全体の投資をな
だらかにする」と重要性を説く。
入札契約制度の総合評価方式に関しては「18年度は技術点10点で試行したが、19年度は30
点ないし40点にする。地方公共団体に利用を呼びかけるスタンスでやっていく」と前向きな姿勢を
示した。
【略歴】
昭和43年建設省採用。平成9年同省都市局下水道部長、平成12年日本下水道事業団理事(工務
担当)、同17年副理事長などを経て、19年7月から現職。