2007/08/02
国交省増田都市・地域整備局長就任会見
国土交通省の増田優一都市・地域整備局長は2日、霞が関の合同庁舎3号館局長室で就任会見を開
いた。「本格的な人口の減少、地球環境の問題などに対し、今の都市計画制度がが本当にマッチして
いるのか、ゼロ視点で見直し、支障となっている事業や制度があってはならない。時代の変化に合っ
た制度へと組み替える時期にきた。ひいては地球環境に配慮した都市構造へ誘導につながり、全体の
制度改正を見据え、できる部分からやっていく」と抱負を述べた。
都市再生や中心市街地活性化への取り組みでは「大都市や地方都市、様々な問題を抱えているが本
質は同じととらえ、共通の議論をしていかなければ。また中心市街地問題では、商店街対策のような
形でスタートしたが、生活や教育の場などが集約された場所と認識。地域のNPOなどを組織し、ま
ちを活性化していくスタイルへと変わってきた。これからは、公共・民間が同じレベルで協力し、ま
ちをつくっていく仕掛け、支援をしていきたい」と話す。
また都市の防災対策は「いつどこでも地震など大きな災害が起こる。まずは耐震対策を進める。ラ
イフラインの耐震化や災害対応の強いまちづくりもあり、まち全体が災害に強いまちづくりを目指す
」、環境配慮型のまちづくりには「今大事なのは地球環境、地球温暖化対策。CO2対策やヒートア
イランド対策などパーツパーツの対策でなく、都市構造全体で意識し、長いスパンでの努力が必要」
と話した。