2007/09/25
東京都新田財務局長就任会見
◎条件整備し一般競争拡大
◎新田洋平経理部長が就任会見
◎東京都
東京都財務局の新田洋平経理部長は、就任会見を開いた。一般競争入札のあり方について「全国知
事会の動きなどもあり、国や全国の情報収集を行い、都としてのツメを行っている段階。これまで公
正、経済、履行の確実性‐3つを実現できる制度を目指してきた。一般競争入札をどう拡大していく
かが課題。不良不適格業者の参入、品質の低下を防ぐなどの条件整備を進め、拡大を図っていく」と
話す。
低入札対策へは「下請へのしわ寄せ、安全の確保などいくつかの問題があるが特に問題なのは品質
の確保。このためにも中間検査を積極的に活用し、工事検査の徹底を図る。また配置予定技術者の増
員も有効と思う。全国に先駆け取り組んだ総合評価落札方式は、3つに分類し、大規模から大規模案
件までをカバー。初年度の17年度が40件、18年度は120件、今年度は350件を目標に掲げ
てる。低入札対策については、契約事務協議会で検討を進めており、早期に発表できれば」と語った。
増加傾向にある入札の不調・辞退に関し「入札辞退は、17年度が2件、18年度は23件、今年度は7
月末で15件と増加し、大きな課題と受け止めている。理由も様々なケースがあり対策も難しい部分が、
適正な積算に務めることが大事。単価を見直し、できる限り実勢価格の反映に務めるよう各局に要請
する」と述べた。
予定価格の事前公表については「やめて欲しいという声もあるが、これまでの実施状況から不正行
為や情報漏えい解消などに絶大な効果があった」と見解を示した。