2015/09/17
国土交通省 五道仁美大臣官房技術調査課長就任インタビュー
国土交通省の五道仁美大臣官房技術調査課長は建設専門紙のインタビューに応じ、改正品確法の本格運用元年に際して「趣旨が現場に浸透し、実態として、しっかりと運用されていくようにしたい」と抱負を語った。
「生産性向上が一つのキーワード」と話す五道課長は「今は過去十数年間の予算が減ってきた時代とは環境が違う。建設業の役割が見直され、重要性が理解されている、この時期に生産性向上に取り組むことが非常に重要で、一人当たりの生産性を上げる必要がある」と説明。情報化施工の推進などに力を入れる姿勢をみせる。
技術開発や技術の向上の必要性も強調し、「建設の現場に新しい技術がスピード感を持って導入されることが重要だと思う。それが生産性や収益性の向上につながる」と話す
改正品確法の趣旨浸透に当たっては「まずは直轄工事の中で進めることが大事で、出てきた課題を県や市町村の発注者に伝えていきたい」とする。
品確法運用指針では実施状況を定期的に調査することが盛り込まれているが、「発注者協議会などでのフォローアップは着実に行う必要がある。その上で何が課題かを探り、上手くいった事例を皆で共有していくことも重要になる。直轄工事と県や市町村の工事では違う課題があると思うので、お互いに情報交換していきたい」との考えを示した。
ごどう・ひとみ
1961年12月生まれ。静岡県出身。1986年京大大学院工学研究科修了、建設省採用。国交省水管理・国土保全局河川計画課河川情報企画室長、海岸室長、関東地方整備局企画部長を経て、2015年7月31日から現職。趣味は野球観戦、テニス、登山で、体を動かすことが好きだという。