インタビュー

2016
2016/10/22
国土交通省 勢田昌功公共事業企画調整課長就任インタビュー「ICT土工を浸透させる」
2016/09/10
(社)日本建設業連合会 インフラ再生委員長がインフラ維持語る
2016/08/26
(独)都市再生機構 杉藤理事インタビュー
2016/08/26
(独)都市再生機構 廣岡理事長代理インタビュー
2016/08/26
(独)都市再生機構 中島理事長インタビュー
2016/08/18
(社)プレストレストコンクリート建設業協会 菅野新会長インタビュー
2016/08/10
国土交通省 赤松忠幸大臣官房地方課長インタビュー元気で前向きな整備局に」
2016/08/09
国土交通省 山田邦博水管理・国土保全局長インタビュー「河川維持管理でICT技術を」
2016/08/09
全国建設業協同組合連合会(全建協連) 福田新専務理事インタビュー
2016/08/06
国土交通省 藤田耕三総合政策局長インタビュー「ユニバーサルデザイン社会を」
2016/08/06
国土交通省 石原康弘大臣官房技術調査課長インタビュー「ICT土工の全面展開を」
2016/08/04
国土交通省 藤井健国土政策局長インタビュー「社会資本整備は収穫期に」
2016/08/02
国土交通省 奥田哲也鉄道局長インタビュー「鉄道システムを海外展開」
2016/08/02
国土交通省 毛利信二国土交通審議官インタビュー「担い手確保は最重要課題」
2016/07/29
(財)建設業情報管理センター 糸川昌志理事長インタビュー「喜ばれる情報提供を」
2016/07/23
国土交通省 五道仁実大臣官房技術審議官インタビュー「新技術を現場で使いやすく」
2016/07/21
国土交通省 大臣官房審議官 木原亜紀生氏就任インタビュー「処遇改善の取り組みを」
2016/07/20
国土交通省 吉田光市大臣官房長インタビュー「現場力を磨き上げ強化」
2016/07/16
JC次期建設部会 楠本隆文氏インタビュー「新たな未来へ挑戦」
2016/07/14
(社)日本道路建設業協会 増永新会長インタビュー
2016/07/13
国土交通省 森昌文技監就任インタビュー「現場の力を大事に」
2016/07/09
国土交通省 武藤事務次官インタビュー
2016/07/07
(社)全国中小建設業協会 草野新専務理事インタビュー
2016/07/07
日本アスファルト合材協会(日合協) 石津会長インタビュー
2016/06/28
国土交通省 谷脇暁土地・建設産業局長インタビュー「夏にも民間工事指針を」
2016/06/23
(社)全国建設産業団体連合会 渡邉勇雄新会長就任インタビュー「公共事業予算の継続確保が大切」
2016/05/20
(社)日本建設業連合会 坂本関東支部長インタビュー
2016/03/11
国土交通省 施工安全企画室・岩見吉輝室長インタビュー
2016/01/20
国土交通省 谷脇土地・建設産業局長インタビュー
2016/01/09
建設職人連盟 小野理事長インタビュー
2016/01/05
国土交通省 石井大臣インタビュー
2016/08/26

(独)都市再生機構 杉藤理事インタビュー

 国土交通省からUR都市機構のウェルフェア・ストック事業等担当理事に就任した杉藤崇氏。若い人と高齢者がコミュニティを形成し、支え合いながら生活する住環境を目指す。実践できれば社会的意義、インパクトは大きいと話す杉藤氏に今後の取り組み方針などを聞いた。


 ―就任しての抱負は

 杉藤 3月に住生活基本計画が閣議決定し、住宅ストックを活用し、若い人からお年寄りまで地域と連携しましょう、住み慣れた住宅で医療や介護が受けられる世の中にしようと方向性が出された。医療・福祉の拠点化を2026年度までに150団地つくるという全体目標も設定された。これをしっかり進めたい。

 UR団地の特色は、民間と比べて住戸そのものは古いが基本性能はしっかりしていて、広さもある。団地の環境がいい。平均5000戸と規模も大きい。さらに、特に高齢化が進んでいる大都市圏近郊に多くあり、立地面でも役に立てる。


 ―どのような取り組みを進めているか

 杉藤 在宅医療のための診療所をつくるなどの拠点づくりを進めている。現在47団地で着手しており、今後も広げていく。年間20団地ずつくらいのペースで目標達成に向け取り組みたい。

 一方で、いわゆる「子育てUR」として割引などで若い世代の居住の安定や子育て支援も行っている。高齢者も含めてミクストコミュニティの形成を進めている。


 ―課題は

 杉藤 すべて手探りでモデルをつくっているところ。ただ、官と民の間のいいところを具体的に実践して、この取り組みがうまくいけば社会的インパクトはあると思う。例えば、大学と連携して、大学生が高齢者の生活を支える、切れた照明を取り替えに行くとか、そういう活動が進むよう、ソフト面での仕掛けづくりも進めている。

 団地はコミュニティがつくりやすい。医療福祉や保険ではやれない部分を具体化できれば世の中のモデルになっていく。

 今後は、取り組みを継続させるためにビジネスとして回していく道があるのか。きっかけづくりで後は自発的な取り組みとして継続させられるのか。両方をにらみながら進めていく。


(プロフィール)

すぎとう・たかし

1962年愛知県出身。84年京都大学工学部出身。翌年建設省採用。住宅局の各課を歴任し、12年には同局市街地建築課長に就任。14年には大臣官房審議官(住宅担当)。16年6月から現職。好きな言葉は、「多様な価値観を認め合う」。


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