(財)建設業振興基金 建設業振興基金 中村貴志氏就任インタビュー「若い人が入る産業に」
建設業振興基金の建設キャリアアップシステム事業推進センター副長兼総括研究部長に就任した中村貴志氏は「建設産業は現場で働く技能者によって直接的には支えられている。若い人がしっかりと入ってくるような産業にしたい。担い手対策を行う上で建設キャリアアップシステムは切り札になると信じている」と話す。また同システムを正しく認識してもらう必要があるとし「業界の将来のために重要なインフラであるということを少しでも分かっていただけるように訴えていきたい」と抱負を語る。
8月10日の建設キャリアアップシステム運営協議会第4回総会において、システムの本運用開始は2019年度からとし、年明け以降に限定運用を行うスケジュールの見直しが了承された。中村氏は「新しいスケジュールを堅持するという強い決意の下で本体のシステム開発、関連アプリケーションの開発に、まい進したい。現場で混乱があってはならないので、安心かつ円滑なシステムの導入という観点から最初は限定運用で、そこから広げていくやり方が現実的だと思う。広報は地方を中心に相当頑張ってやってきたつもりだが、どうしても中央と地方で偏りがある。私自身もどんどん地方に出掛けて行ってPRをしたい」と意欲を見せる。限定運用する現場に関しては「なるべく多様性を持たせるため、大手の現場だけでなく、中小の現場を含めてバランスよくやっていきたい」との考えを示した。
【略歴】なかむら・たかし
1987年一橋大学法学部卒、建設省採用。国土交通省大臣官房地方課長、住宅金融支援機構業務企画部長、国交省国土政策局総合計画課長、土地・建設産業局総務課長を経て本年7月31日付で現職。63年6月生まれ。55歳。東京都出身。