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栃木県県土整備部

県営2住宅全3棟60戸建替、前倒し発注へ

1999/12/27 日本工業経済新聞

 県住宅課は、国の経済新生対策に伴う十二月補正予算に追加事業費十五億円を計上、県営二住宅全三棟六十戸の建て替えを前倒し発注する。前倒しするのは、県営稲村住宅(黒磯市)、同横倉第一住宅(小山市)の最終供給各三十戸。同時に、同石塚住宅(佐野市)一、二号棟六十四戸の建設費も追加計上し、同時期に発注、事業の促進を図る。いずれも設計が完了しているため、住宅課では補正予算成立と同時に本格的な積算作業に入り、「年度内の可能な限り早い時期に発注したい」(住宅課)としている。一月中旬から国の会計検査がスタートするため、会検終了後の二月下旬から三月上旬ごろには発注となる見通し。

 稲村住宅(黒磯市埼玉六-四九)は最終工事となる六号棟(三十戸)建設。構造と規模は、エレベーター室を設けたRC造五階建て延べ二、二八三・一三㎡。建築、電気設備、機械設備、駐車場や建物周りの外構工事が含まれる。設計は外構を含め(有)彩設計企画(西那須野町南郷屋四-一六-八)が担当。十二年度中の完成を目指す。稲村住宅は、これにより全七棟、百三十八戸の建て替えが完了する。

 横倉第一住宅(小山市横倉新田字大山一〇〇-七)も、建て替え計画全六十戸のうち、十年度までに執行した三十戸に続き、十二年度予定の残る三十戸を二棟に分け、繰り上げ発注する。構造と規模は、三号棟十八戸がRC造三階建て、延べ一、二九二㎡、四号棟十二戸が同構造・同階数の延べ九〇一㎡。設計は(有)渡辺建築設計事務所(小山市城山町三-一六-八)が納入済み。工事が最終段階となるため、駐車場整備、児童遊園、集会所も追加補正対応となり、別途発注される見込み。

 また、石塚住宅(佐野市石塚町五六八-一三)は、九月補正予算で着工を見込み、十二月補正で建設費補助が確定したため、当初計画通り全五棟(百四十八戸)のうち一号棟三十二戸(RC造四階建て、延べ二、四〇〇㎡)、二号棟三十二戸(同規模)の二棟を着工させることにした。工期は十三年度中。設計は全体配置計画を含めて(株)都市計画設計事務所(佐野市大祝町二三九〇)が担当した。



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