記事

事業者
栃木県宇都宮市

馬場通り中央地区市街地再開発事業、基本計画を再検討し施設規模を縮小へ

2000/01/14 日本工業経済新聞

 宇都宮市は十四日までに、馬場通り中央地区(馬場通り四丁目地内)の市街地再開発事業について、当初の基本計画を再検討し、施設規模を縮小。来年度中には都市計画決定にこぎ着けたいとの意向を示した。流動的な要素も多いとしながらも現在、施設の規模や用途などについて、馬場通り中央地区再開発準備組合と協議を重ねている。

 馬場通り中央地区の計画区域は、市街地中心部に位置する面積約〇・六六ha。宇都宮の顔である二荒山神社参道の東側に当たり、南側には大通り、東側には市道四一号線(赤門通り)が走っている。現況は商業施設やテナントビル、個人商店などが立地している。権利者数は二十二人。

 平成六年には準備会を立ち上げ、七年には基本計画を策定した。基本計画では、総事業費約百十七億円を投じ、地下三階地上十五階、延べ床面積約四二、五〇〇㎡の再開発施設を建設。

 内部には、店舗(延べ約一一、七〇〇㎡)、ホテル(延べ一七、九〇〇㎡・二百八室)、ホール(延べ一、七〇〇㎡・約四百席)、駐車場(延べ一一、二〇〇㎡・約四百台)を配置。宇都宮の新たな顔となることが期待されていた。しかし、その後の経済情勢の悪化などを受け、事業は足踏み状態が続いていた。

 そのため、ホテルをメーンとした前計画を、商業施設をメーンとした施設計画に再検討。施設規模も延べ面積は未定としながら、八階建て程度に縮小する考え。現在のところ、数社がテナントとしての参入に興味を示しているという。

 市では、施設着工までにはまだ流動的な要素や課題は多いとしながらも、条件が整えばいつでも着工準備に入れる態勢を整えておきたいとしている。

 市の再開発事業では、宇都宮駅西口第一(ロビンソン百貨店)、宇都宮相生(パルコ)が完了。現在、宇都宮駅西口第四C地区(マンション)の建設が、十月の竣工に向けて進められている。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら