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千葉県松戸市

2段階一般競争で売却/東松戸2丁目1・1haの土地/松戸市/街づくの起爆剤に

2014/04/18 日刊建設タイムズ


 松戸市は、東松戸2丁目(旧紙敷土地区画整理事業66街区)約1・1haの土地を、2段階一般競争入札により売却する。4月23日に同市勤労会館で売却説明会を開き、7月14、15日に入札参加申し込み書及び企画提案書等を受け付ける。その後、第1段階で企画提案書等の審査を行い、第2段階で通過者による価格競争入札を行う。第1段階の審査は7月30日、価格競争入札の開札は8月22日に予定。予定価格(最低売却価格)は21億6300万円。

 入札参加資格要件は、市の示した欠格要件に該当しないこと、また、共同企業体の場合、構成員は物件を取得しようとする者か、物件を取得した者から借地または土地譲渡を受けて建築物を建てようとする者であること、共同企業体の代表企業は物件を取得しようとする者の中から定めることなど。

 また、SPC(特別目的会社等)の参加申し込みについては外部委員によるヒアリングを実施するため、事前に相談が必要。

 企画提案にあたっては、市が売却案内書で示した①東松戸駅周辺のまちづくりの基本方針(めざす姿)②松戸市東松戸2丁目5番の1の活用(市の方針)に基づき、立地施設や機能の配置・規模を計画する。

 売却する土地(東松戸2丁目5番1)は、松戸市の新病院建設予定地として2009年に紙敷土地区画整理組合(当時)から市が取得したもので、面積は1万1000・08㎡。JR武蔵野線と北総線の交差駅である東松戸駅に近く、都市計画マスタープランでは新松戸、八柱と並ぶ交流拠点として位置づけ、市副都心として質の高い空間づくりに取り組むとしている。

 市の方針としては、街づくりの起爆剤として、まず、同土地を活用して地域住民の日常生活の利便性の向上につながる商業施設を誘致。その際、地域住民に大きな支障を及ぼすような自動車交通の流入は極力抑えるとしている。誘致する施設は、1階部分は商業業務施設としての条件を設定するが、2階以上の上部は既存の用途地域等(近隣商業地域、容積率300%/建ぺい率80%、準防火地域、地区計画区域、駐車場整備地区)で指定された内容でも開発可能とする。

 ただし、①1階商業施設部分の規模は店舗面積5000㎡以上)②容積率計上床面積が100%以上になる計画(ロードサイド型店舗やコンビニは不可)③期待する商業施設は小売業、飲食店、銀行など地域の利便性に資するもの④遊興施設、葬儀場などは規制⑤対象土地に建築する建築物は、一の建築物または用途上不可分の関係にある二以上の建築物を敷地を分割することなく一団の土地に建築すること⑥売却方法は2段階一般競争入札とし、企画提案を通過した事業者による入札とする⑦最低入札価格は21億6300万円(買取り時の価格で設定)⑨企画提案の内容に基づき、契約後に地区計画を変更予定を売却条件とする。

 「活力あふれる集いのまち」をテーマに、企画提案では①まちの活性化と安全安心②UD(ユニバーサルデザイン)及びバリアフリー、緑化・景観・低炭素ほか③子育て・教育・文化化を開発のコンセプト、アピールポイントとする。

 なお、新病院建設用地として、旧66街区とともに取得した隣接する旧65街区(2875・68㎡)については、公共施設を整備し、地域の活性化を促進できる仕組みを考えている。

 公共施設の想定規模は最大で3000~4000㎡(4階建て、1階をピロティ構造の駐車場利用と仮定した場合の延べ床面積)。想定される機能は東部支所、市民センター、図書館、子育て関連施設、その他地元の要望施設。

 本年度で庁内に検討会を設置して地元と協議を行い、15年度に基本計画・基本設計、16年度以降に実施設計、着工予定。


東松戸2丁目図面0001_R001901.jpg

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