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群馬県沼田土木事務所

県沼田土木が国道401号で崖崩れ対策

2014/12/18 群馬建設新聞

県沼田土木事務所は、片品村戸倉地内の国道401号で進めている、がけ崩れ対策事業で、来年度から17年度までの3カ年で8カ所の工事を計画している。事業では尾名沢の前後区間を第1工区、そこから南に下った戸倉沢付近を第2工区としてそれぞれ工事を促進。来年度からは第1工区で6カ所、第2工区で2カ所を予定している。対策工事では杭式の防護柵や法枠工、ポケット式落石防護網工などを実施する。工事は、予算が確保できれば各箇所ごとで発注を予定している。

第1工区は、南北に走る国道401号のうち、尾名沢橋を挟んで前後L約150mの西側法面を対象に全9カ所で工事を計画している。

このうち、本年度は3カ所で工事を実施しており、来年度以降は6カ所が残っている。

1カ所目は、工区の最北部で重力式擁壁(H2・5m)をL31m新設し、その上部に積雪荷重対応型の落石防護柵(H3m)をHSF工法でL30m設置する。

2カ所目は、1カ所目の南側にある既存の吹付法面を対象に補修工事を計画。L15・7mで、はつり撤去とコンクリート吹き付け工を、L28・6mで吹き付けの増厚と空隙の充填注入工を実施する。

3カ所目は、1カ所目と2カ所目の上部へL100mの単軌条モノレールを設置し、ポケット式落石防護網をL21m(A210㎡)新設するほか、露出した岩に対してロープ掛工を5カ所行う。

4カ所目は、尾名沢橋の北側L約100mが工事区間。L60mの単軌条モノレールを設置し、植栽基材の吹き付け工をA472㎡(t6㎝)実施するほか、L99m(A990㎡)を対象にポケット式落石防護網を新設する。

5カ所目は、尾名沢橋の南側の法面へL108mを対象に杭式積雪荷重対応型の落石防護柵(H3m)をHSF工法で設置する。

6カ所目は第1工区の最南端で、転石の除去工を4カ所実施する。

他方、第2工区については、戸倉沢を越える橋梁から南L約100m区間で2カ所の工事を計画。1カ所目は、L60mを対象に杭式の積雪荷重対応型落石防護柵(H3・5m)をHSF工法で新設する。

2カ所目は、既設石積み擁壁の裏側L82m(A747・2㎡)で法枠工と植生工を行う。

設計は、いずれの工区とも技研コンサル(前橋市)が作成した。

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