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北富士演習場の物理探査、実績者は数社限定

2015/08/20 山梨建設新聞

 南関東防衛局は、入札監視委員会(6月23日開催)の議事概要を公開した。審議の対象は2015年1月から3月までの45件。山梨県の案件では「北富士(26)演習場内物理探査(その2)」を質疑した。

 質疑では、委員が不発弾探査について、積算方法や業務を実施できる業者が応札者以外にいるのかを質問。同局では「積算価格の算出にあたり、見積もりを2者から徴収している。具体的には、過去の異常点の数を基に算定している」と回答。

 さらに「履行場所の北富士地区は磁性岩が多く点在しているため、不発弾探査では一般的な磁気探査は実施できず、金属探知器を用いた物理探査を行うことになる。物理探査を履行した実績を有する業者は数社に限られる」と回答した。

 委員による「応募のあった2者以外に受注した実績はあるのか」との問いには「平成8年度から毎年実施しており、承知している限りでは2者以外に受注した実績はない」と説明した。

 その他の案件では、「旧深谷通信所(26)管理柵設置工事」(神奈川県横浜市)について、委員が落札率が低い理由を質問。同局では「諸経費がかなり低く抑えられており、具体的には、作業現場が当該事務所の近傍であることから、地元業者であることの優位性を生かし、木材資材およびレンタル機材の搬入等を直接当該社から実施できることから、経費を削減できるということであった」と応じた。

 また委員は「積算は地域性に関係なく行ったが、今回の応札額でも工事が可能と理解してよいか」と確認。同局では「今回、工事の積算は見積書を徴収することで市場調査を行い、積算価格とした。当該社の見積額は、地元ということもあり他社よりも低い価格であったが、工事は可能である」と説明した。

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