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建設業労働災害防止協会長野県支部伊那分会

100人以上で三大災害絶滅集会

2016/06/30 長野建設新聞

建設業労働災害防止協会長野県支部伊那分会(唐木和世分会長)は6月29日、伊那労働基準監督署と技士会伊那支部と共催で「三大災害絶滅推進集会」を建設業協会伊那支部大会議室で開いた。当日は分会員企業を中心におよそ110人が参加。全員で三大災害絶滅へ決意を新たにした。

あいさつで唐木分会長は「平成27年度の建設業の労働災害は三大災害で全体の約半数を占めている。特に転落・墜落災害は依然として多発している。これらの発生状況をみると、基本的な防止対策を実施していないことが原因。三大災害絶滅運動はこれらの災害を重点的にとりあげ防止対策を確実に実施する活動を展開する運動。企業のトップが強いリーダーシップと企業の実情に即した安全計画を策定し、実効性のある自主的な安全衛生活動を行うことが重要。一丸となって労働災害を絶対に起こさないという強い意志を持って労働災害ゼロへ向けてお互いに努力をしていこう」と呼びかけた。

次に伊那労働基準監督署の堀田英一署長は「労働災害や死亡災害は減少している。安全教育の成果があがっていると思うが、現在(昨年の全国数値)においても建設業において327人の方が亡くなっているという現実がある。労働者の安全と健康確保は企業経営の最重要事項。現場責任者は危険な現場をつくらない。妥協してはダメ。事故を絶対に起こさない認識を持って現場管理に努めてほしい」と求めた。

続いて、建設工事における労働災害の防止について伊那労働基準監督署労働基準監督官の木下氏が安全講話を行ったあと、5つのブロックごとに安全パトロール事例発表、中部電力による講話を経て、南箕輪村ブロック安全指導者の宮坂輝彦氏が三大災害絶滅に向けて「見えますか?あなたのまわりの見えない危険 みんなで見つける安全管理」のスローガンのもと、一層の努力をしていこうと高らかに決意表明を行った。

【写真=100人以上が集まった三大災害絶滅集会】

100人以上が集まった三大災害絶滅集会

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