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新潟県十日町市

県立看護学校の20年度開設を知事に要望

2016/08/25 新潟建設新聞

 十日町市の関口芳史市長と川田一幸同市議会議長は23日、市内への県立看護職員養成施設の設置を泉田裕彦県知事に要望した。看護職員不足の解消に市が建設を検討する(仮称)十日町市医療福祉総合センター内への2020年4月の開校を求めている。

 関口市長は「喜んで働く人が増えなければ市民の不安も消えない」と要望書を提出。

 要望を受けた泉田知事は「看護師不足は県全体の課題。20年度に間に会うように全力を上げて取り組みたい。教育機関が、できれば地方創生にもつながる」と応えた。

 十日町市では、県立十日町病院北側の十日町簡易裁判所が立地する国有地(敷地面積2755㎡)へ、休日一次救急診療センターや医師会事務所などが入る(仮称)十日町市医療福祉総合センターの建設を検討する。市が施設を建設し、看護養成学校部分を県に貸与する考え。

 本年度中に十日町駅西口側にある市有地を、検察庁と簡易裁判所の移転用地として売却し、移転改築後に跡地で看護職員養成施設を建設する。20年度の開設を目指して来年度にも実施設計を進め18・19年度の2カ年で建設工事を進めるとしている。

 3年課程の正看護師学校とし、1学年定員40人、合計で120人程度を想定する。新発田病院看護専門学校を参考に養成施設部分に2700㎡、休日一時救急診療センターと医師会事務所で300㎡を見込む。

 十日町簡易裁判所の移転改築事業については、都市環境設計で現在、新設設計が進められており、17年度中の改築が予定される。

【写真=泉田知事に要望書を提出】

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