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群馬県企画部

コンベンション施設基本設計案

2016/08/26 群馬建設新聞

県企画部は25日、現段階におけるコンベンション施設の基本設計素案を県議会総務企画常任委員会に提示した。メーンエントランスの導入部や内装デザイン、外構デザインなどに群馬の特徴を効果的に展開。県産材の活用を通して「群馬らしさ」を表現していく。エントランス吹き抜け部大壁とホワイエ内壁には県産木材を採用する。

施設2階のメーンエントランス導入部には、手前のアプローチ空間に高さ約2mの金属加工による防風壁を設け、北西の卓越風を防ぐ。防風壁は県内金属加工業者による製作を検討する。素材はパンチングメタルのようなものを想定し、穴の開け方で群馬らしさを表現していきたいという。

エントランス吹き抜け部の大壁(H約17m×W25m)とホワイエに面する主要な内壁は、富岡製糸場のれんが壁と同じフランス積みを模した県産木材で表現する。2階の展示場コンコースと会議室ホワイエの天井は、縦糸と横糸を模したデザインとして、群馬の繊維業をイメージさせる。

外構デザインは、群馬県の自然と風景を表現して群馬らしさを出していく。敷地北側は「山」、南側は「平地」をモチーフとし、中木を主体として樹種の選定と配置を行う。敷地外周部にはW10mの緑道を整備。散策しながら群馬県の四季や風景が感じられるようにしていくという。

展示施設のうち、ホールに当たる部分は1万㎡を確保。3等分できる仕様とし、区画することでニーズに応じた部分貸しができるようにする。

コンベンション施設は高崎競馬場跡地に整備する。主に展示施設と会議施設、駐車場などで構成。展示施設と会議施設はS造4階建て、延べ床面積約3万2000㎡の一つの建物として整備する。

施設東側には立体駐車場と平面駐車場を設け、2000台以上の駐車スペースを確保する。2017年度上期中に実施設計まで完了し、同年下期の着工、20年度のオープンを目指す。基本設計は佐藤総合計画(東京都墨田区)が担当している。

また、任意団体「群馬県コンベンションビューロー」(会長・村手聡副知事)を9月15日に設立することも報告された。現段階で県や35市町村、観光協会、事業者など85団体が参加する予定で、コンベンションの誘致、開催支援、調査研究を行う。

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