県は、利根下流地域森林計画の案をまとめた。計画期間は２０１７～26年度の10年間。この間、林道・林業専用道の開設を１１９路線、１０５・０㎞行う計画だ。改良や舗装など既存路線の拡張は１２６路線、97・２㎞を対象に進めることを見込んでいる。治山事業は計２４０地区での実施を計画している。

利根下流地域森林計画案は、渋川森林事務所と桐生森林事務所管内を包括区域とする。林道（林業専用道含む）の開設・拡張に関する計画のほか、実施すべき治山事業の数量などを盛り込んだ。

林道の開設は渋川管内で77路線、41・８㎞、桐生管内で42路線、63・２㎞を予定。

渋川管内の開設計画を市町村別に見ると◇渋川市＝52路線、27・９㎞（うち前半５年分計画が５路線、４・０㎞）◇榛東村＝１路線、０・２㎞◇吉岡町＝２路線、１・７㎞◇前橋市＝22路線、12・０㎞（同１路線、０・８㎞）－。桐生管内は◇桐生市＝23路線、31・９㎞（同５路線、８・７㎞）◇みどり市＝19路線、31・３㎞（同３路線、４・５㎞）－となっている。

同様に、拡張計画は渋川管内で69路線、40・９㎞、桐生管内で57路線、56・３㎞を見込む。

市町村別に見ると、渋川管内は◇渋川市＝54路線、29・９㎞（同11路線、６・２㎞）◇吉岡町＝２路線、０・３㎞（同２路線、０・３㎞）◇前橋市＝13路線、10・７㎞（同５路線、５・６㎞）－。桐生管内は◇桐生市＝25路線、22・８㎞（同８路線、11・５㎞）◇みどり市＝32路線、33・５㎞（同８路線、７・９㎞）－としている。

実施すべき治山事業の数量は２４０地区（うち前半５年分１２５地区）を見込む。市町村別では◇渋川市＝57地区（同30地区）◇榛東村＝10地区（同５地区）◇吉岡町＝10地区（同５地区）◇前橋市＝29地区（同15地区）◇桐生市＝86地区（同45地区）◇みどり市＝48地区（同25地区）－とした。

いずれの地区でも渓間工や山腹工、本数調整伐などを進める。

伐採立木材積については１３２万立方ｍ（針葉樹１２１万立方ｍ、広葉樹11万立方ｍ）、間伐面積は１万７６０ha、造林面積は人工造林５７０ha、天然更新５９０haを見込んでいる。