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群馬県高崎土木事務所

2017年度から井野川の護岸改修工事など着手

2017/01/17 群馬建設新聞

県高崎土木事務所は2017年度、烏川圏域河川整備計画に基づき、井野川の河川改修工事に着手する。16年度は先行させる護岸改修など測量設計を3区間に分けて進めており、秋以降に工事着手できるようにまとめる。工事場所は、予算状況や測量設計の成果を基に計画する5カ所の中から選定。護岸工事などは3カ年計画で完了させる見込みで、護岸のめどが付き次第、4カ所に設置を予定する調整池について、場所の選定などに着手して地元協議を進める。このほか年度内には緊急対策として、2カ所で既存堤防などを高くする工事を発注する予定。

井野川流域内では、市街化や集中豪雨などで浸水被害が発生。12年には堤防を越水するなどの災害も発生している。そこで、「群馬の森」(綿貫町992-1)北側を走る県道綿貫篠塚線鎌倉橋付近から市道群馬-5-204号線阿弥陀橋付近までの流下断面が不足している延長約1万4700mを対象に河川改修を計画。近年の集中豪雨を考慮し、30年に1回程度発生すると予想される大雨を安全に流下できるように対応する。

設計次第で変更する可能性はあるとするものの、整備を予定するのは南から◇高崎玉村スマートIC周辺工区=延長750m、河床掘削工◇常慶橋周辺工区=延長1090m、河床掘削工、築堤工、遊水池工◇高崎複合産業団地周辺工区=延長800m、河床掘削工、築堤工◇中井野川橋周辺工区=延長350m、河道掘削工、護岸工◇東部小学校周辺工区=延長100m、河道掘削工、護岸工- となっている。

調節池は高崎JCT南側付近と県道高崎駒形線南側付近、染谷川付近、大八木工業団地南側付近の4カ所に計画。調節池は完成までに数年を要することから、河道を広げ、堤防を高くするなど流下能力向上といった即効性の高い対策工事を優先する。

測量設計は20m間隔で実施。県道綿貫篠塚線鎌倉橋~県道高崎伊勢崎線上流付近の延長2・7㎞は技研コンサル(前橋市)、高崎複合産業団地東側の島名橋上流付近~南八幡京ヶ島線宿矢橋上流付近の延長1㎞を三陽技術コンサルタンツ(前橋市)、染谷川との分岐付近~県道前橋高崎線付近の延長2・1㎞は冨永調査事務所(高崎市)が進めている。

年度内に発注する緊急対策工事は貝沢新橋下流右岸側の延長200mと貝沢球場(貝沢町60)付近左岸の延長100mを対象にパラペットや堤防を高くする計画。設計は冨永調査事務所が2月末を目標にまとめる。

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