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茨城県小美玉市

小美玉市が17年度当初予算案公表/広域幹線道路に26億円/小川南小に2カ年14億円

2017/03/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 小美玉市(島田穣一市長)は1日、2017年度の当初予算案を発表した。主な事業では、(仮称)石岡小美玉スマートICアクセス道路などの広域幹線道路整備事業に26億2590万円、羽鳥駅周辺整備事業に3カ年継続費26億4921万6000円を計上。小学校整備関連では、小川南小学校校舎新築工事に2カ年継続費14億4010万3000円、玉里地区小中一貫校は基本設計費、野田・上吉影・下吉影統合小学校は基本構想策定費を盛り込んだ。(4面に主な事業)

 一般会計は235億8700万円で前年度から2・4%増。このうち普通建設事業費は3・4%増の50億1942万9000円。

 広域幹線道路整備事業は、県へ委託している(仮称)石岡小美玉スマートICアクセス道路をはじめ、栗又四ケ線、羽鳥宿張星線(東・西ルート)、市道美1627号線の5路線で事業を推進する。事業費は測量・設計整備等委託費が16億1090万円、工事費が4億5700万円、残りが公有財産購入や補償など。

 一般市道・排水整備事業費は4億2867万9000円。このうち12路線の工事に3億100万円、測量・設計・補償調査委託に1600万円。道路橋梁維持管理では、148橋の点検などを予定しており、委託費に1億7819万円、補修工事費に1億9660万円を盛り込んだ。

 特定防衛施設周辺整備調整交付金事業には4億8906万7000円を配分。このうち道路改良工事に3億4500万円、防火水槽設置工事に1660万円、小川文化センター耐震診断調査委託に1413万7000円。

 羽鳥駅周辺整備事業は、羽鳥駅の橋上駅舎および自由通路(L約40m)、東口駅前広場を整備するもの。駅舎や自由通路はJRに整備を委託。東・西口にトイレやエレベーターをそれぞれ設置する。広場については、東口が約6400㎡、西口が約2400㎡で、駐車場や自転車置場などを整備する。事業費の年額は、17年度1億6416万円、18年度24億7505万6000円、19年度1000万円。

 小川南小学校は、小川小学校と橘小学校を統合して小川南中学校跡に新校舎を建設する。規模は5000㎡程度を想定し、基本・実施設計は㈱匠建築研究室(水戸市)が担当。1998年建築の体育館はそのまま利用する。プールは小学校用に改修する。事業費は、17年度4億3203万1000円、18年度10億807万2000円。

 玉里地区小中一貫校には基本設計費3775万6000円。当初想定では、玉里小および玉里中の敷地を活用し、7700㎡程度の校舎建設を計画。18年度に実施設計、19~20年度に建設工事を進めるスケジュール。

 野田・上吉影・下吉影統合は基本構想に着手する。委託費は500万円。当初計画によると、事業費14億6700万円、校舎4500㎡(体育館900㎡)、19年度から基本設計に着手し、21~22年度で施設整備を行う見通し。

 小川海洋センター施設改修事業では、環境改善やバリアフリー化などを行い、利用者の利便性向上につなげる。工事費は5717万7000円、設計監理委託費は422万3000円。

 特別会計の公共下水道事業では、管渠埋設工事、汚水桝設置工事、附帯工事に2億2990万円を措置。マンホールポンプ設置工事には2700万円、実施設計委託には3440万円。特定環境保全公共下水道整備事業には工事費1億5100万円。

 農業集落排水事業は、巴中部地区(上合・飯前・前原・上吉影)整備事業で管路施設やマンホールポンプ施設などを整備するため、工事費3億5900円を盛り込んだ。

 水道事業会計の水道配水管整備事業には5億7544万2000円。主なものは、配水管布設工事費1億4051万9000円、配水管布設替工事費3億3551万9000円、浄水施設更新工事費5177万5000円。


 【表=2017年度当初予算案】

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