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群馬県メンテナンス協議会・第9回群馬県メンテナンス協議会を開催

2017/03/10 群馬建設新聞

前橋市内にある群馬建設会館で8日、第9回群馬県メンテナンス協議会(会長=桑原正明・国土交通省高崎河川国道事務所長)が開催された。2018年度までに県内の橋梁やトンネル、道路附属物の定期点検の実施100%を目指すための方針や点検見込み数などの見通しを示した。

14年度から定期点検に着手し、16年度末の実施数は橋梁が全体1万5433橋に対して51%の7893橋で完了。17年度は3970橋、18年度は3565橋を点検する見込み。トンネルは全体で137カ所、うち16年度末で48%の66カ所を点検。17年度は17カ所、18年度は54カ所を予定。道路附属物などは全633カ所のうち51%の325カ所が完了。17年度は184カ所、18年度は124カ所で定期点検を実施する。

16年度末の点検実施率がいずれも60%未満となっていることから、17年度から進捗状況の把握や遅れが生じている場合は、改善策を共有、個別支援を強化する。個別支援策は◇点検残数に応じた予算計画か確認◇上半期に点検が数多くできるよう発注手続きの契約進捗状況の確認◇地域一括発注活用による自治体職員の負担軽減◇点検に必要な技術力を身につける講習会の開催◇技術相談の実施--などを掲げ、関連する道路管理者の情報をまとめ一括協議できる体制を構築、計画的に点検実施に取り組む。

地域一括発注は16年度、18市町村が活用し、全体の点検見込み数2681橋の約40%となる1003橋が行われる。開始当初の14年度は107橋が点検され、実施数とともに一括発注を活用する自治体が増えていることが分かる。このほか16年度に実施した市町村職員の技術力向上に関する取り組みやメンテナンスの必要性を伝える活動などが説明された。

冒頭、桑原会長は協議会の主旨を説明し「メンテナンスができるような体制づくりを」と呼び掛けた。

群馬県メンテナンス協議会は県内の道路管理を円滑に進めるために14年3月18日に全国で初めて創設。技術者不足や定期点検などの課題を解決するために講習会の実施や技術共有を図る。

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