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山梨県甲州市

12事業で歴史風致維持 甲州市が認定受けまちづくり

2017/03/18 山梨建設新聞

 甲州市は、歴史的風致維持向上計画の認定を17日付けで受けた。これまでも文化財などの保存・整備を進め、歴史散策のイベントなどを開催してきた同市の計画は県内初の認定。今後は、法律上の特例など支援を受けて歴史まちづくりを進めていくこととなる。

 甲州市歴史的風致維持向上計画は、国宝「大善寺本堂」や重要伝統的建造物群保存地区、甲州街道勝沼宿のぶどうまつりなどの歴史的風致の維持向上を図るため、建造物の環境整備や農業基盤整備、歴史文化の発信事業が位置付けられている。

 歴史的風致として「甲斐国武田家と甲州市」「青梅街道沿いの歴史的風致」「甲州街道沿いの歴史的風致」「果樹栽培地の歴史的風致」の4つをテーマに、神金地区(A70h)、塩山・松里地区(A251h)および勝沼地区(A319h)を重点区域に設定。於曽屋敷整備や宮光園保存修理など12の事業を展開していく。新年度には、史跡勝沼氏館整備、旧高野家住宅美装化、上条集落防災計画策定に予算が計上されている。

 歴史的風致を生かしたまちづくりを支援する歴史まちづくり法は2008年に施行され、これまでに59市町の計画が認定されてきた。昨年7月から計画策定に取り組み始めた同市は、今年1月に開いた歴史的風致維持向上計画協議会で計画を最終確認し、庁内における調整後3月3日に3省庁(国土交通省、農林水産省、文化庁)へ申請を行い、認定に至った。

【表:計画に盛られた実施する12事業】

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